- 投げたボールが失速してるんだけど!
- 捕ってからの速さとボールの強さを両立できないよ泣
- また俺の送球エラーで負けた、、、
もしかしてこんな悩みを抱えていませんか?
そんなあなたは、今の投げ方や練習、トレーニングを続けても良いスローイングにはなりません。
この先も同じミスを繰り返し、「また自分のせいで負けた」と悔しい思いをします。
そこで小学(軟式)〜高校(硬式)まで経験し、現在も草野球を楽しむ筆者が、送球で悩むあなたにコツを教えます。
本記事では、キャッチャー、内野、外野ごとにノビのある強いボールを正確に安定して投げるコツとポイント及び練習方法をお届けします。
これから紹介する内容を実践していただくと
- 強く正確な送球に必要なステップ等カラダの使い方がわかる
- 送球動作を改善する効果的なトレーニング方法がわかる
ようになります。
本記事で紹介する動作と練習を積み重ね、守備の要として絶対的なレギュラーになりましょう!
目次
キャッチャーのスローイングを速く・安定させよう

キャッチャーは野手の中でも独自の動き、ステップを必要とするため、専門性が高いポジションです。
よく扇の要と言われますが、キャッチャーがしっかりしていると勝率がグッと上がるのも事実。
扇の要にふさわしいスローイングを身につけましょう。
タイム短縮・コントロール改善のコツ
キャッチャーが素早く安定してスローイングするためのポイントは次の7つです。
- 構え:右手を右足首の近くにセット
- 捕球:左膝に重心をかけながら、ミットを体の近くにして捕る
- ステップ:右足内側を投げる方に向け、捕球姿勢の真ん中に動かす
- ステップ2:左膝が顔より前に出るように左足を置く
- 握り替え:ミットを体側に返し、右手をミットの下に置きボールを握る
- トップ:ステップとタイミングを合わせて右手を耳の近くに持ってくる
- リリース:背負い投げのつもりで投げる
動作を習得・改善するための練習方法
握り替え・ステップトレーニング集
肩の強さに関係なく、強く正確にスローイングするための握り替え・ステップ練習です。
- SWITCH WORK(1:03〜):両膝をつき、捕った位置で握り替え
- ONE KNEE DOWN(3:30〜):握り替えのタイミングで左膝をつく
(ステップの準備) - SWITCHWORK TO 1ST STEP(5:02〜):握り替えて右足を出す
- TO 2ND STEP(5:30〜):握り替えて左足のつま先を投げる方に向ける
内野のスローイングを速く・安定させよう
内野は緩い打球が来たり、強烈な打球が来たりさまざまな捕球のバリエーションが求められます。
さらに俊足のランナーが相手だと、捕ってから投げるまで時間がありません。
以上のことから、内野手はどんな打球が来ても、体勢を一定に、速くスローイングすることが求められます。
捕ってから早く、安定して正確に投げるためのコツとポイントをご紹介します。
素早く、安定させるコツ
内野手が捕ってから早く、正確にスローイングするためのポイントは次の5点です。
- 太ももが地面と平行になるくらい腰を落とす
- (右投げの場合)左足のつま先を上げて捕球する
- 右足を左足の前に出し、くるぶしを投げる方に向ける
- まる描いてポンの意識で手をトップの位置に持っていく
- 投げた方に背中を見せるくらい回転する
まる描いてポンについてはこちら⤵︎
おすすめのスローイングドリル
バナナカーブ
「そもそも打球への入り方がわからない」方に向けた練習方法です。
打球に直線ではなく、右側から膨らんで入る
ことが重要です。
グーパーキャッチ
「捕球時に顔が前のめりになる」「股関節が硬くて股を割れない」あなたにオススメです。
1回しゃがんでから足を開くことで、またを深く割って”良い姿勢”で捕球しやすくなりますよ。
”良い姿勢”で捕球できると、腰が低いまま送球動作に移れるためスローイングが安定しますね。
レベルアップ(スナップ、ランニングスロー)
基礎的な捕球やステップも大事ですが、野球のレベルが上がってくるとワンランク上のスローイングも必要になります。
スナップスローとランニングスローを習得すると
- 軽く投げてボールが伸びる
- 俊足ランナーでもアウトにできる
- 体の使い方が上手くなりバッティングにも好影響
など、良いことがたくさんあります。
基礎がある程度できたら挑戦してみましょう。
スナップスローのコツ
”スナップ”と言っても、手首だけで投げることはできません。
仮にできたとしても手首しか使っていないため、リリースの感覚がズレて最悪イップスになります。
スナップスローを正しく行うコツは
- 股関節を回して
- ライブでタオルを回すように腕を回す
ことです。
ランニングスロー
スナップスローができたら、ランニングスローにも挑戦しましょう。
特にショートやセカンドでは、前方に高いバウンドで来るゴロに対して使える技術です。
ランニングスローのコツは
- 捕球の2、3歩前から間をとる
- 左右どちらの足で捕球しても良いが、投げるのは右足
- テイクバックは浅く
- 捕った位置より上体を起こさない
- 肩のラインを回すように投げる
ことです。
外野のスローイングを強く、正確に
外野は他のポジションと違い、長い距離を正確に投げることが要求されます。
そのため、しっかりステップを踏んで投げることが大事です。
また肩が強くなくても、勢いを使うことで送球は伸びますので、一連の動作を突き詰めていきましょう。
伸びるボールを安定して投げるコツ・ポイント
外野にゴロが来た場合に伸びのあるボールをコントロールよく投げるためのコツは次の5つです。
- 右足を前に出しているときに捕球する
- 捕球した次の左足で真上にジャンプ
- 投げるためにスタンダードダブルの形を作る
- 背負い投げのつもりで投げる
(投げ終わったら前転しても良い) - 中継手を目安に高さとラインを合わせて投げる
筆者も2のコツをつかんでから、送球が伸びるようになりました。
外野でのスローイングを改善したい、練習方法をもっと知りたい人はこちら
強い・伸びる送球を手に入れるトレーニング方法
外野手がスローイングを強化できるオススメトレーニングは次の2つです。
◯レジースミスの最大外旋位トレーニング
投球動作に必要な
- 太ももの前後と内側
- お尻の筋肉
- 上下の背筋
- 腹筋前横
- 肩
- 腕
全てを鍛えられるトレーニングです。
「何から鍛えて良いかわからない」人はまずここから始めてみましょう!
バドミントン
バドミントンのスマッシュは、背筋を使い肘を高い位置から振り下ろすため、外野手のスローイング動作と同じです。
さらにラケットは先端が重くなっており、腕がしなる感覚もつかめるでしょう。
身体操作改善エクササイズ
具体的な投げ方がわかったら、自分の体で表現できるよう身体を自由に動かす練習をしましょう。
”走る、捕る、投げる、打つ”の全ては肩甲骨と股関節の動きから生み出されるため、連動性を高めるエクササイズを紹介します。
準備運動としても使えますので、ぜひ試してください。
やり方
①足を伸ばした状態で座り、腕を振って前に10歩、後ろに10歩進む。
②お尻だけつけて腕を振り前に10歩、後ろに10歩進む。
③仰向けになり足を上げ、腕を伸ばし顔の前で手を組む。
腕を左右に振り右に10歩、左に10歩進む。
体が連動するってこういうことだったのか!!と新発見でした。
肩を強くするトレーニング
肩を強くするには上半身だけ鍛えても無意味です。
スローイングは
足→股関節→腹筋・背筋→肩→腕→指
と連なっているため、全てを鍛える必要があります。
代表的なものだと
- 下半身:スクワット、ブルガリアンスクワット
- 上半身:キューバンプレス
がオススメです。
まとめ
ポジションごとの送球が伸びる、安定するコツは次のとおりです。
キャッチャー
- 構え:右手を右足首の近くにセット
- 捕球:左膝に重心をかけながら、ミットを体の近くにして捕る
- ステップ:右足内側を投げる方に向け、捕球姿勢の真ん中に動かす
- ステップ2:左膝が顔より前に出るように左足を置く
- 握り替え:ミットを体側に返し、右手をミットの下に置きボールを握る
- トップ:ステップとタイミングを合わせて右手を耳の近くに持ってくる
- リリース:背負い投げのつもりで投げる
内野
- 太ももが地面と平行になるくらい腰を落とす
- (右投げの場合)左足のつま先を上げて捕球する
- 右足を左足の前に出し、くるぶしを投げる方に向ける
- まる描いてポンの意識で手をトップの位置に持っていく
- 投げた方に背中を見せるくらい回転する
内野で素早く、強く送球するコツやポイント、練習法を知りたい人はこちら
外野
- 右足を前に出しているときに捕球する
- 捕球した次の左足で真上にジャンプ
- 投げるためにスタンダードダブルの形を作る
- 背負い投げのつもりで投げる
(投げ終わったら前転しても良い) - 中継手を目安に高さとラインを合わせて投げる
また、身体能力(センス)アップエクササイズ、送球強化アンド安定トレーニングも欠かさずメニューに組み込んでくださいね!