- 野球を始めたばかりだから、まずは投げ方から固めたい
- 小学時代から「変だ、おかしい」と言われてきた投げ方をそろそろ直したい
- 野球をしてこなかったけど、投げ方くらいカッコ良くなりたい
野球の動作は複雑であり、特に投げ方は打ち方と比べ、自分の体の動きがモロにボールに反映されるためうまくいかないと思う人も多いでしょう。
今回は、投げ方を直したい、カッコよくしたいあなたに、いいボールが投げれるかっこいい投げ方のコツを公開します。
小学から野球をやって13年、現在も草野球を楽しむ筆者がお伝えします。
本記事を読むと
- ボールの握り方やステップの仕方がつまづきポイント毎に写真・画像付きでわかる
- 初心者のうちにやっておきたい練習方法がわかる
- 投げ方がおかしい人向け、原因と対策がわかる
ようになりますよ。
かっこいい投げ方で、いいボールを投げて野球を楽しみましょう!
目次
ボールって実は違う
皆さんに質問です。
プロ野球選手たちが使うボールと、我々草野球人が使うボールは同じでしょうか?違うでしょうか?
、、、
そう、同じ野球でも、使っているボールは違うのです。
実物を見てみましょう。

左が硬式球、右が軟式球といいます。
表面も縫い目も、何もかも違いますね。
主な違いは次のとおりです。
硬式
- 表面は牛革、縫い目は糸でできている
- 中に芯が入っていて糸でぐるぐるに巻いているからめちゃくちゃ硬い
- 硬すぎるから、当たると最悪死ぬこともある
軟式
- 表面はゴムでできていて、ハートのマークがある(ハートは現行のタイプから)
- 中は空洞になっている
- 当たっても硬式ほど痛くない(でも痛い)
ということで、より安全なのは軟式の方ですね。
現在では、”お父さんとのキャッチボール”や体育でも広く使われています。
それでは、実際にボールを握っていきましょう。
ボールの握り方(意外と〇〇指をテキトーにする人が多い)
たかが握りされど握り、握り方をおろそかにしてはいいボールは投げられません。
ということで、キャッチボールの基本である握りを紹介します。
それがこちら

じゃんけんのチョキをつくって、親指と人差し指、中指、薬指の4本でボールを支えます。
コツは
- 人差し指と中指の間は指一本の太さほど空ける
- 親指は第一関節かちょっと上を使ってボールを支える
- 人差し指と中指は縫い目にかける
- 親指は人差し指と中指の間の真下に置く
ことです。
小学生や中学生、草野球では意外と親指の位置がテキトーで、ボールにスライド回転やシュート回転がかかる人が多いため、親指は人差し指と中指の間の真下と癖づけましょう。
横からも見ると

人差し指と中指は縫い目にかけていますね。
指を縫い目にかけることによってボールに前に進む回転をかけることができるのです。
写真のように握って投げると、きれいに真っすぐボールを投げられますよ。
実際に投げる動作をしてみましょう。
【わからないなら区切って考えよう】投げ方
”投げる”というのは、実に複雑な動作なので、次のような工程に分けて考えましょう。
- 片足で立つ(体重を”乗せる”)
- ボールを持つ腕を引く
- 前側の足を前に出す(”ステップ”する)
- ボールを持つ腕を振る
1つずつ解説していきます。
1 片足で立つ(体重を”乗せる”)
まずは片足で立ちましょう。
体の片側に体重を寄せてから投げる方向に一気に移動することで勢いよくボールを投げられます。
右手でボールを握る人は左足を、左手でボールを投げる人は右足をあげてください。
(要は、ボールを握る方の腕と同じ足で片足立ちしましょう)
左側の写真が左投げ、右側の写真が右投げの足のあげ方です。
左投げなら左足で、右投げなら右足で片足立ちしてますよね。
次は、ボールを持つ腕を引くのですが、実は前側の足を前に出す(”ステップ”する)動作と同時にするので難しいかもしれません。
2 ボールを持つ腕をひく
腕を引くのと脚を前に出す(ステップする)のは同時にしますが、まずは腕を引く 方を解説します。
片足に体重を乗せたら腕を引き始めましょう。
横からの写真で見るとこんな感じ⤵︎
右投げでいうと、右腕を体の右側に引いていきます(左投げなら左腕を左側に引きます)
そして、着地するときに体から遠いところに手があるのが理想です。
それがこちら⤵︎
踏み出す側の足が着地したときには右腕が体から遠いところにありますね。
ここから体を回転させると前にボールを投げられます。
プロの動画を載せるのでぜひ参考にしてください。
キャッチボールの様子は1:00あたりから始まります。
特にみて欲しい選手は 1:00あたり→菊池選手
2:50あたり→吉田選手 です。
二人とも腕の引き方が綺麗で参考になりますよ。
3 前側の足を前に出す(ステップする)
ボールを持つ側の腕を引くと同時に前側の足を前に出す、ステップという動作も必要です。
前側の(右投げだと左)脚を上げて、脚を振るイメージで投球方向に向けます。
連続写真で見ると⤵︎
からの
こんな感じです。
体重を乗せたときと前足が着地したときとでは全然体勢が違いますね。
「腕をどこまで引いていいのかわからない」
「腕を引くのと足の着地とタイミングが合わない」
という人は
腕は体から一番遠いところに
足は投げる腕側の方に蹴ってから踏み出す
とタイミングが合いやすいので試してみてください。
前足を着地したら腕を振りましょう。
4 ボールを持つ腕を振る
ステップして前足を着地したら、いよいよ腕を振ってボールを離します。
着地した後は思いっきり体を回転させて腕が”振られる”感覚で投げましょう
連続写真で見ると上体は思いっきり倒してますよね。
ボールを遠くに投げられる人で、”背負い投げのようにボールを投げる”とか”前足(右投げなら左足)に落ちてるお札を拾うように投げる”という人もいます。
とにかく、思いっきり体を回転させて投げましょう!
リリース(ボールを離す動作)は、個人差がありますが腕が顔の前に来たあたりでするといい感じにボールを投げられますよ。
連続写真で言うと右から2番目です。
腕が見切れてしまっていますが、イメージは↑あんな感じです。
こちらの動画はスロー映像もあるので、リリースのタイミングが分かりやすいですよ。
以上が キャッチボールしてみよう〜投げる編〜でした。
「俺の投げ方はおかしい?」と思ったら
まだ野球を始めて間もない方や、「小学校から野球を続けているけどなんか変だと言われる」方は、ほぼ
リリースの位置が低い
投げ方になっています。
その原因は「しなりを使って投げろ」と教わったから、と言うことが多いですが、しなりは使うものではなく、勝手になるものです。
リリースの位置が低いと
- 位置エネルギーを使えないからボールに勢いがつかない
- 体重が投球方向に乗らないから長い距離を投げられない
などいいことがありません。
そんなあなたはリリースをバレーのスパイクを打つ(もしくはバドミントンのスマッシュ)ように腕を使いましょう。
次回は、〜捕る編〜をしますので「ボール怖いんだよなぁ」「捕るのが苦手だな」という悩みを解決します!