【非レギュラー向け】ショート守備の基本まとめ 弱点と改善方法がわかる!

  • レギュラーの〇〇に比べ、どれをとってもビミョーなんだよなぁ
  • 三遊間の逆シングルが安定しない、捕れても強いボールを放れないからアウトにできない
  • 「うまい」雰囲気を出したいけど何が足りないかわからない!

ショートはただでさえ対応すべき打球が多く、連携プレーも複雑で難しいですよね。

「内野のリーダー」と言われるだけあって大変なポジションですが、一方で自分の弱点を知って改善していくことが上達への近道になります。

今回は「ショート守備を網羅的に知りたい」あなたのため、ショートに必要な能力、捕球・送球のコツや連携プレーで抑えたいポイントをご紹介します。

小学(軟式)〜高校(硬式)まで野球を続け、現在も草野球をする筆者が解説します。

本記事を読むと

  • 自分に足りない部分がはっきりわかる
  • 弱点の改善方法がわかる
  • レギュラーの〇〇に勝てるポイントを伸ばせる

ようになりますよ。

これから紹介する内容を実践して、実力・雰囲気共に「うまい」ショートになりましょう!

ショートの仕事

「ショートは大変そう」と思われるのにはワケがあります。

そのワケとは、役割の多さです。

ショートの仕事を一通りまとめると

  • 捕球
  • 送球
  • ダブルプレー
  • 盗塁阻止
  • 牽制
  • 中継
  • 外野手に球種を伝達
  • ピッチャーへの声がけ
  • カバーリング

と、本当に多いですよね。

基本的な捕球・送球に加えて、他のポジションとの連携も多く、また、気配りも求められる。

まるで管理職のようなポジションです。

守備範囲

ショートは役割が多いと説明しましたが、全て”打球を捕る”という基礎ができた上での話です。

ショートの守備範囲は⤵︎の赤色で囲った部分です。

横にも後ろにも広いのがわかりますね。

ゴロ捕球なら”セカンドベースから三遊間”

フライの捕球なら”外野手との間、三塁線サードの後ろまで”

ととにかく広い範囲を走り回ります。

なので、ショートを守るためには

  • 基本的なゴロ捕球
  • 基本的なフライの捕球

の両方できることが必須です。

※基本的なゴロ・フライの捕球を知りたい人はこちら

ゴロ捕球

「とにかく基礎を固めたい」

「捕球・握り替えどちらも不安」

なあなたは、板グラブで基礎練習を積みましょう!

板グラブを使うと

  • 常にポケットで柔らかく捕球できる
  • 捕球が安定するから握り替えも安定する

ようになりますよ!

正面の打球

基本的なゴロ捕球ができるようになった次は、より安定感のあるゴロ捕球ができると良いでしょう。

より安定感のあるゴロ捕球とは、

イレギュラーにも対応できる余裕がある

ゴロ捕球です。

”余裕”を作るためには”間”が必要となってきます。

”間”を作るためのコツは

  • 捕球する瞬間、左足の爪先は上を向いている(カカトだけ着いている)

ことです。

巨人の坂本選手はどのゴロ捕球をとってもお手本になります。

逆シングル

ショートを守っていると、三遊間のゴロが結構来ます。

しかし、三遊間はファーストから遠いため、「ゆっくり正対して捕ったら間に合わない」なんてこともよくあるのです。

という訳で、正面の打球に加えて、逆シングルで捕る動作も必要です。

逆シングルのコツは

  • 背筋を伸ばして低い姿勢をキープ
  • 左足が浮いているときに打球のバウンドを合わせる
  • 肘を支点にグローブを動かす
  • グローブは下から上、前後に動かす
  • 打球のラインにグローブを入れる
  • 体の正面(左足の斜め前)で捕る

ことです。

1:06〜
うまく言語化できない感覚をわかりやすく説明しています。

「逆シングルの間って何?」「もっと詳しく練習方法も知りたい」人はこちら

土壇場でエラーしなくなるコツはこちら!⤵︎

スローイング

三遊間の打球処理や、外野手からの中継プレーなど、ショートには送球の強さが求められます。

一方、ダブルプレイを狙うとき、近距離でのスローも求められるポジションでもありあます。

どんな状況でもアウトを取れるよう、さまざまなスローイングを身につけましょう。

普通のスローイング

「肩があまり強くない」

「そもそも初心者だから投げ慣れていない」

という人はキャッチボールのスローイングから鍛えましょう。

普通のスローイングを鍛えたい人はこちら

”ヒップファーストで投げる”や、”トップでは手を頭の後ろに持ってくる”など言われますが、それよりも

体を大きく使う

ことを意識しましょう。

スナップスロー

内野手でよく見る”小さい動作でピッと投げる”スローイングがスナップスローです。

スナップスローができると

  • 思いっきり投げなくても垂れないボールを投げられる
  • 捕球から送球まで素早くできる
  • ダブルプレーを狙いたいときのスローイングで使える

など内野手には必須の技術です。

スナップスローのコツは

カウボーイみたいに動く

ことです。

具体的には

  1. 体を横にひねりながら
  2. 股関節を前後に動かして
  3. 投げる方の腕を耳より上で回しながら
  4. 投げる

以上4点を意識しましょう。

1:05〜解説しています。

「スナップスローできる気がしない」不器用さん向け〜スナップスローのコツと効果的な練習方法〜はこちら

ランニングスロー

ショートの守備で「カッコいい」と言えば”ランニングスロー”ではないでしょうか。

前方のゆるいゴロを確実にアウトにするために必要なプレーなので、ぜひマスターしましょう。

ランニングスローのコツは

  • 左で片足立ちする際、タイミングを探る
  • 右で片足立ちする際、ボールを捕る
  • 左足を踏み出す
  • 体を右に傾けて、両肩を結んだラインを回すイメージで投げる

ことです。

右足でタイミングを探り、左足で捕る方法もあるので、どちらも試してみてください!

3:08〜実践しています

前方のゴロは確実にアウトが取れる!ランニングスローのコツと必須練習方法はこちら

ダブルプレー

ショートとセカンドの見せ場といえばダブルプレーですよね。

特にランナーが1塁にいる場面で一気にアウトを二つ取るのは爽快です。

ダブルプレーにおけるショートの動きは、打球の方向によって違いがあるので、今回の解説で覚えちゃいましょう。

三遊間の打球

三遊間に打球が飛んだときは、セカンドにしっかり目のスローイングをしましょう。

スローイングのためにも、打球の質によって捕球の仕方を変えるのがコツです。

  1. ギリギリ追いつきそうなら、逆シングルで捕球
    →右足で踏ん張り2塁へ送球
  2. 余裕があるなら、正対して捕球
    →ステップを入れて2塁へ送球

↑の2点を意識してノックをたくさん受けましょう。

二遊間の打球

二遊間の打球は、セカンドベースとの距離が近づきますよね。

その分、丁寧にセカンドに渡してあげる意識を持つことが大事です。

”丁寧に渡す”

と言うと、動きが硬くなりそうですが、ポイントは

  • 捕球した位置から相手にボールを見せながらトスをする

ことです。

見えないところからいきなりボールが出てくるとセカンドは

「どこにトスするんだろう」

と不安になってしまうので、しっかり見せながらトスしましょう。

セカンド、ファースト側の打球

セカンド、ファースト側に打球が飛んだらショートが送球を受けましょう。

送球を受けるには、ベースにべったり着くのではなく、軽く近づくくらいの場所にいましょう。

また、セカンド・ファーストの選手が打球を捕った位置によってベースに入るステップが違います。

セカンド・ファーストがショートは
1、2塁ベースを結ぶ線よりキャッチャー側で捕球したときベースのホーム寄りを左足で踏んでファーストへ送球
1、2塁ベースを結ぶ線よりライト側で捕球したときベースのセンター寄りを右足で踏んでファーストへ送球

もっと詳しい動き方、練習方法を知りたい方はこちら⤵︎

盗塁阻止

ランナーがファーストにいる場面では、セカンドに盗塁してくる可能性があります。

盗塁された場合、ショートは基本

  • 左打者ならセカンドベースに入る

ことを覚えましょう。

理由は、左バッターだと、打球がセカンド方向に飛びやすいため、守備位置が全体的にライト側に寄り、ショートはセカンドベースに近くなるからです。

ランナーが盗塁してきたら、ショートは

  • ベースをまたいで
  • ベースよりも前で送球を捕る

ことを意識しましょう。

こんな風に待つのはダメ↑

ベースをまたぐのは、送球がズレたときでも対応できるようにするためです。

最初からべったりついていると、「ベースから足を離せなくてボールが捕れない」なんてことになるので、ゆとりを持って待ちましょう。

また、ランナーにタッチするために、ベースの前で送球を捕りましょう。

ベースの手前にグローブを置いておくと、捕った場所からすぐタッチできるのでオススメです。

牽制(けんせい)

ランナーが二塁にいる場合、ランナーにリードを大きく取られないためにも牽制を入れましょう。

基本的にショートは右ピッチャーのときにサインを出します。

実際にベースに入るときは、ランナーの死角(後ろ)からスッと入るといいでしょう。

意外と気づかれないので、アウトを取りやすいですよ。

中継(カット)プレー

ショートは5つのポジションと接しているだけあって、中継プレーでは大忙しです。

ランナーと打球別に動きを紹介します。

ランナー1塁ショートの動き
レフト側前の打球セカンドベースと捕球位置の間で中継
ライト側前の打球セカンドベース付近でセカンドからの送球を待つ
レフト側オーバーの打球サードベースと捕球位置の間で中継の1枚目
ライト側オーバーの打球サードベースと捕球位置の間で中継の2枚目(セカンドが1枚目)
ランナー2塁
レフト側前の打球ホームと捕球位置の間で中継
ライト側前の打球セカンドベース付近で待つ
レフト側オーバーの打球セカンドベースと捕球位置の間で中継
ライト側オーバーの打球セカンドベース付近で待つ
ランナー3塁
レフト側前の打球セカンドベースと捕球位置の間で中継
ライト側前の打球セカンドベース付近で待つ
レフト側オーバーの打球セカンドベースと捕球位置の間で中継の1枚目
ライト側オーバーの打球セカンドベース付近で中継の2枚目(セカンドが1枚目)

ざっくりいうと↑な感じです。

ただしこれは、頭で覚えるより、チームでケースノックをして鍛えることが1番の近道です。積極的に練習しましょう。

まとめ

ショートの動きについてのまとめは⤵︎のとおりです。

以上が、ショートの動きでした。

覚えることも運動量も多いですが、その分「試合に参加してる感」が充実するので、頑張って覚えましょう。

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