「捕れない」をなくす レフト守備が上手くなる方法 打球の質毎に捕り方を変えよう

  • バッティングを活かしてコンバートされたけどフライ難しくね?
  • 「外野は簡単」なんて嘘じゃないか。
    打球が不規則すぎるぞ。
  • 内野から回されたから捕り方もステップもわからん泣

よく”打力は高くて守備力はそこそこ”な選手が守っているレフトですが、実は「捕球」についてはセンター・ライトより高い水準が求められます。

「意外と難しい」ポジションなのに、「外野だから」とナメてるとエラーが無くなりませんよ。

この記事では、小学(軟式)〜高校(硬式)まで野球を続け、現在も草野球を楽しむ筆者がレフト守備について解説します。

もちろん外野3ポジション全て経験したので、違いもお伝えできます。

フライやゴロの捕り方のみならず、ダイビングキャッチのコツやスローイング、カバーのポイントまで紹介します。

本記事を読んでいただくと

  • レフトに飛んでくる打球の違いがわかる
  • 実戦でどう捕ればいいのかわかる
  • スローイングやカバー等もポイントが抑えられる

でしょう。

これから紹介する内容を身につけると、”打力が高い”はずのあなたならレギュラーは確約されたも同然です。

しっかり練習して、試合で大活躍しましょう。

レフトの動き・役割

野球のレベルが上がるほど簡単に思われてしまうレフト守備ですが、役割は意外とあります。

具体的には

  1. ゴロ・フライの捕球
  2. スローイング(遠投)
  3. 中継プレー
  4. カバーリング

の4つです。

詳しく見ていきましょう。

0:52〜解説しています

ゴロ・フライ捕球

守備範囲

レフトの守備範囲は

レフト線より少しファウルゾーン側からセンターの横

までとなっています。

また、画像を見てわかるとおり、レフトの後ろは誰もいません。

つまりレフトは、後ろに逸らしたら長打確定なのです。

簡単なゴロは確実に捕るか、体の前に落としましょう。

フライ捕球

レフトを始めたばかりなら、まずは確実にアウトを取れるフライの捕球を安定させましょう。

レフトに飛んでくるフライは

  1. 右バッターが強く引っ張った弾丸のように上がっていくフライ
  2. 左バッターが流してレフト線に切れていくフライ
  3. 回転がかかっておらず、ライナーから急に沈むドライブ

が多いです。

それぞれの対処方法は

  1. 右打者の引っ張り→めちゃくちゃ伸びるため、とにかく後ろから入って捕る
  2. 左バッターの切れていくフライ(スライス)→落下予想よりさらに右側から入る
  3. ドライブ→ボールを下から見て、肘を起点にグローブを縦に使う

ことです。

最初の内は打球の落下地点を予測することも難しいため、予測地点を指差すだけでもいい練習になります。

0:48〜紹介しています。

またフライを捕るコツは

  • 体を横に向け、顔だけバッターの方を見る”半身(はんみ)”で待つ
  • 飛んできたら予測した落下点に向かって一直線に走る
  • 投げる方の手は肩あたりに添えて、グラブで片手キャッチ

です。

特に、半身(はんみ)で待つ姿勢は

  • ムダなく打球に対しての一歩目を切れ
  • かつ打球の距離感(どのくらい飛んでくるか)をつかみやすい

ので必須です。

3:45〜半身での構えについて解説しています

また、野球を始めたばかりの人は、慣れるために遠投などでフライの感覚を身につけるのもいいでしょう。

後ろの打球は背走も

普通の打球だと、後ろに飛んだらボールを見ながら走ればいいですが、強い打球だとそうもいきません。

特に1点差で2アウト2、3塁で「このフライを捕れなければ負け!」なんて場面では、何がなんでも捕りたいですよね。

そんな一か八かのときは背走するのもアリですよ。

背走だと

  • ボールを見ながらよりも守備範囲が広がる
  • フェンス際の打球も捕れる可能性が高い

ため、外野手なら練習しておきたい技術ですね。

もちろん、フェンスに当たるような長打の場合は、クッションボールを素早く処理して内野に返球する必要があります。

どうやるの!?ダイビングキャッチ!

外野なら誰でも憧れるプレーがダイビングキャッチ。

スピード感にあふれ、ピンチを救うことも多いため一度はやってみたいですよね。

しかし負傷しやすいのも事実であるため、読者の皆さんには安全に、でも捕れるダイビングができるコツを紹介します。

ダイビングキャッチで絶対守って欲しいことは

  1. 目線を低くブラさない
  2. ランナーの帰塁と同じ要領で飛ぶ
  3. グローブ側の腕を伸ばしすぎない
  4. グローブの外側から着地する

以上4点です。

特に4をミスると手首の骨折につながるため、注意が必要です。

(動画も紹介)怪我せず捕れる!ダイビングキャッチのコツと練習法を知りたい人はこちら。⤵︎

もし「ダイビングキャッチは危険だからやりたくない

「でも前の打球をぎりぎりでも捕りたい」と思うなら、スライディングキャッチもアリです。

チームの監督、コーチが教えてくれないスライディングキャッチのコツと練習方法はこちら

ゴロ捕球

外野手は自分の後ろに誰もいないため、打球は

「絶対後ろにそらしたくない」

ですよね。

その打球がゴロならなおさらです。

私は高校時代、ゴロを後ろにそらしてチームがサヨナラ負けしたことがあります。

当時のショックたるや、、、

監督がえげつない怖い顔してる、、、(泣)

読者の皆さんには同じ思いをして欲しくないのです。

ということで、後ろにそらさないゴロ捕球術を伝授しちゃいます。

後ろにそらさないゴロ捕球術とはズバリ

  1. 打球がくるであろうライン(仮想)にグローブを準備して
  2. 右足が着地しているときに捕球する

ことです。

右足と左足、どちらが捕りやすいのかを検証しています

特に、

捕球する4〜5歩前から

打球がくるライン(仮想)にグローブをセットしておくと、変なバウンド(イレギュラー)にも対応しやすくなりますのでオススメです。

「トンネルなんて2度としたくない」あなたに!外野ゴロのコツと練習方法はこちら

状況別守備位置(ポジショニング)

野球は点の取り合いなので、失点を防ぐための守備位置取りも必要です。

レフトのポジショニングは主に4つあります。

定位置

バッターの傾向がわからない場合や、ゴロをしっかり捕りさえすればいい場面では、定位置にいましょう。

定位置とは

サードとショートの真ん中のライン上で
フェンスとショートの真ん中

らへんのことです。

球場によっては定位置部分の芝がハゲていることがあるので、そちらも参考にしましょう。

レフト線をしめる

流し打ちが得意な左バッターなら、レフト戦をしめましょう。

彼らの打球はレフトファウルゾーンに流れていくことが多いのです。

あらかじめ寄っていると

レフト線の長打を防げるだけでなく、フライを捕ってアウトになる確率が上がります。

左中間に寄る

味方ピッチャーの球が早く、相手右打者が遅れているときや、

味方ピッチャーの球が遅く、相手左打者が引っ張りにきているとき

は、レフト線に打球が飛びづらいです。

その代わり、左中間に打球が飛んでくる確率は上がるので、あらかじめセンターに寄ってもいいでしょう。

長打警戒

終盤一点差、ランナー1塁の場面など、単打はOKだけど、長打はダメ❌という場面で使います。

この場合、自分の後ろに打球が飛んだら負けなので、フェンスの手前まで下がるといいでしょう。

バックホーム態勢

ランナー2塁で、1点も失えない場面では

自分の前に来たゴロは確実にホームでアウトにするため、前進守備をします。

長打を打たれたら仕方がないと割り切ることも大切です。

スローイング(遠投)

外野手は、バックホームなどで長い距離を投げることが多いです。

しかし

「俺は肩が弱いからムリ」

なんて思う人もいるのではないでしょうか。

私も弱肩の部類でした。
恥ずかしかった。

そんな人でも、強いボールを投げられるコツがあります。

強いボールを投げるコツとは

  • 捕ってステップしてから真上に飛ぶ
  • 体を大きく使う

ことです。

真上に飛ぶ

「真上に飛ぶってなんすか?」

と思う方もいるでしょう。

やり方は(ゴロ捕球なら)

  • 右足で捕球する
  • 左足を前に出す
  • 右足を出すと同時に、自分の前に壁があるイメージで左足で飛ぶ
  • 投げる

※フライ捕球では、捕球時に踏み出した左足で飛びます。

3:47〜解説しています

体を大きく使う

スローイング理論は数多くあれど、外野手は基本的に

体を大きく使って遠くに投げる

ことが大事です。

コツは

  • 思いっきり両腕をひろげて
    (犬を撫でるように腕を引いて)
  • 背負い投げのように体を回す

ことです。

筋力が弱くても、意外と遠くまで投げられますよ。

(外野手なら知っておこう)強くスローイングできるコツとトレーニングを知りたい人はこちら

腕を回しすぎな印象はありますが、このくらい思いっきり投げましょう。

中継プレー

レフトが関わる中継プレーは主に3つです。

  1. レフト線の打球→ショートに返す
  2. 左中間の打球→ショートに返す
  3. バックホーム→サードに返す

投げ返す野手が違いますが、基本的に呼びかけてくれるので、声がする方に投げましょう。

カバーリング

内野に打球が飛んだときは、内野手が打球を逸らす可能性があるためカバーリングが必要です。

レフトが担当するカバーリングは主に4つあります。

  1. ショート・サードゴロ
  2. セカンド・ファーストの2塁送球
  3. キャッチャーの3塁送球
  4. ライトの2塁・3塁送球

どの場合も、

投げてくる野手と投げる先のベースを結んだ延長線上にいる

ことが大事です。

センターとライトの守備もやろう

よく言われることですが、外野を守るなら外野3ポジション全てを経験しておく方がいいですよ。

3ポジション全て経験しておくと

「センターって意外と打球が見えづらいんだな」「ライトってめっちゃ打球切れるじゃん」

など新たな発見があります。

すると実戦で

  • 守備位置ごとの特性を考慮してポジショニングが取れる
  • カバーリングも機転を効かせて工夫できる
  • バッターと打球を見て、隣のポジションにアドバイスできる

ようになり、チームとしての守備力が上がります。

加えて選手交代や負傷者が出たときに、全く打球も見たことのないポジションに就いたら、チームとしても自分としても困りますよね。

外野全3ポジションを経験するのは必須ですよ。

まとめ

今回解説したレフトの守備は⤵︎のとおりです。

以上となります。

守備の負担が極端に重いポジションではないので、走る・捕る・投げるといった野球の基本的な楽しみを味わいたい人にオススメですよ!

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