- セカンドのゲッツーでカッコよくトスができるようになりたい!
- 正面の打球を捕ってスナップスローするだけじゃなく、バックトスもできたらもっとゲッツーを取れるのに
- 楽天の浅村みたいに華麗なバックトスでキャーキャー言われたい!
セカンド守備をしていて、ゲッツーをとるならトスか回転してスローイングか、という感じですが、レパートリーがそれだけだと心もとなくないでしょうか?
特に正面気味の打球を捕って回転してスナップスローをしても、ランナーが俊足だとアウトにしづらいですよね。
そんなあなたに、小学校から高校まで野球を続け、セカンド経験のある筆者が
ゲッツーを高速で取れるバックトスの
- コツ
- 使いどき
- 練習方法
- お手本にしたいプロのプレー
を紹介します。
本記事を読むと
- チームでは習わないバックトスのやり方が細かくわかる
- 実戦でバックトスを決められるようになる練習方法がわかる
- 試合でバックトスを使って華麗にゲッツーが取れる
ようになりますよ。
速く正確にアウトを取る技術を身につけて、セカンドのレギュラーになりましょう!
セカンド守備をまとめて学びたい人はこちら⤵︎
目次
バックトスを使う場面・理由
「セカンド正面の打球は、普通に捕って切り返してからのスナップスローでよくない?」
と思う方もいるかもしれません。
しかし、もしランナーが俊足だった場合はどうでしょうか?
ゴロがバウンドしている間にもランナーはセカンドベースに近づき、捕ったときにはもうスライディングしていた、なんてことが多いのではないでしょうか。
その場合、悠長に捕って握り替えスローイング、なんてしていたらアウトを取れませんよね。
ということでバックトスは
- 正面から左に1、2歩または右側だけどセカンドベースに近すぎない位置の打球を
- スナップスローをするよりも速くアウトを取りたい
場面で使える技術である、といえます。
もしくは、ファーストベースとセカンドベースを結んだ線よりも前で捕球して、切り返して投げるのが体勢的にキツい場面でも使えますよ。
ボールの握り方は?
スライディングやスナップスローなど、どんなプレーにも細かい技術が詰まっているように、バックトスにも細い技術が満載です。
そのひとつが、ボールの握り方です。
もしかして、「鷲掴みで良いんじゃね?」と思っていませんか?
OKで握ろう
実はバックトスの際は、鷲掴みだとボールのコントロールがつけられません。
というか、小指あたりがボールが引っかかってあらぬ方向に飛んでいってしまいます。
バックトスの際の握りのコツは
- 親指と中指で支えて、薬指は添えるだけ、小指は浮かす
ことです。

また、リリースの際は人差し指の内側かつ先の方でリリースするイメージを持つと、スムーズにトスできますよ。
バックトスの体の使い方
バックトスの腕の使い方は独特ですよね。
野球のよくある動作である投げる・打つ・走る、だけしていたらあんな動きをしません。
肘から押し出すイメージ
こちらの動画でも述べているように、
- ダーツの要領で手首を使わず
- 肘から押し出すイメージで
- 人差し指の内側かつ先の方でリリースするイメージ
- 右腕と左腕をセパレートする(広げる)イメージで
やると良いですよ。
また、こちらの動画では、腕は伸展と回旋の動きをすると解説しており、非常にわかりやすいですね。
【打球方向別】体の使い方
ただし、バックトスは腕だけでやるとブレが大きくなるため、体全部を使ってすることをおすすめします。
体全部を使ってトスするコツを、打球方向別に解説します。
真正面から右
正面から右(セカンドベース側)の打球については、通常の捕球と同じく
- 足を右→左と踏んで捕球
- 捕球した手の位置でボールを握る
- 右足→左足の順にセカンドベース側に踏み出して
- ショートの左胸を狙ってトス
します。
この動作はバックトスの基本です。
また、トスした後はショートのスローイングの邪魔にならないよう、右後ろ側(=ショートのスローイングの邪魔にならない場所)に逃げるようにしましょう。
ちょっと左側
打球が正面より少し左側に飛んだときも、基本的に正面と同じ動作ですが、正面の打球を捕るときより強めにステップしてセカンドベースにトスしましょう。
強めにステップした分、右後ろ側には楽に移動できますよ。
ベースより前
ベースより前の打球を前進して捕球した際は、まず普通のバックトスと同じスピードでトスすることを諦めましょう。
足のステップを使えないため、どうしても球威は落ちます。
ただ、腕の使い方である
- ダーツの要領で手首を使わず
- 肘から押し出すイメージで
- 右腕と左腕をセパレートする(広げる)イメージで
トスする、ということはできるので、この3点だけでも意識しましょう。
バックトスの練習方法
バックトスの練習に付き合ってくれる相手がいると良いのですが、なかなかそういうわけにもいきません。
そこで、一人でもできるバックトスの練習方法をお教えします。
(お家で)壁あて
「家の壁に当てたらお母さんに怒られる」
という意見もあるかと思いますが、百均で売っているようなゴムボールを使えば問題ありません。
特に、壁ではなく押し入れに布団を入れた状態で、段ボールで作った的を置いてやる分には大丈夫ですよ。

キャッチボール
「一人でできる練習方法を紹介するんじゃないの?」
という声が聞こえてきそうですが、ある程度バックトスの基本ができてきたら(=カタチになってきたら)、数球くらいは相手も許してくれるでしょう。
ノックなどの実践に入る前に、実際のボールで、グラウンドでやってみる感覚を掴みましょう。
ノック
試合で使えるようにするには、ノックで試しましょう。
もし「ふざけてるのか!」と注意されたら
「俊足のランナーでもゲッツーをとるための練習です!」
と胸を張って答えましょう。
【これぞプロ】バックトスのお手本
最後に、バックトスのお手本として、プロのプレーをみましょう。
体の使い方、足の使い方が分かってから分析すると、参考になりますね。
まとめ
バックトスについて、使うべき場面と成功させるコツを紹介してきました。
- バックトスは、セカンドベースでゲッツーを狙うときに、投げるよりもはやくボールを送れるから必要
- 正面と左に2歩、セカンドベースからちょい離れていて、普通のトスだと遠いとき、もしくは前の打球で突っ込んで捕ったときに使う
- 親指と中指で支えて、薬指は添えるだけ、小指は浮かす
- 人差し指の内側かつ先の方でリリースするイメージ
- 普通に、左足で間をとって捕球した後に、右足→左足の順にセカンドベース側に踏み出してトス
- トスの際、肘から押し出すイメージで腕を振る
- トスした後は右後ろ側に逃げる
以上がバックトスのポイントとなります。
守備のレパートリーを増やして、セカンドのレギュラーを掴み取りましょう!
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