- ショートバウンドで捕ったほうがいいって聞くけど、バウンドが顔に当たりそうで怖い
- ショートバウンドに合わせることはできるけど、なぜか弾くなぁ
- 華麗にショーバンをさばいて、巨人の坂本みたいにカッコよくアウトを取りたい
ショートバウンドはミスが起きにくいバウンドであり、グローブのポケットで捕りやすいため送球に移りやすいなど、捕れると守備の安定感が増します。
逆に捕れないと捕りやすいバウンドが「落ちてくるバウンド」のみになり、捕球に苦手意識を持ってしまいますね。
そこで、小学(軟式)から高校(硬式)まで野球を続け、現在も草野球を楽しむ筆者が、
- ショートバウンド捕球の重要ポイント・コツ
- メジャーリーガーもやっているおすすめ練習方法
を紹介します。
本記事を読むと
- ショートバウンドが来たときの構えからグローブの使い方までわかる
- ショートバウンドを柔らかく捕るコツがわかる
- メジャーリーガーや海外の子供たちもやっている効果的な練習方法がわかる
ようになりますよ。
ショートバウンドを確実にさばいて、守備中の不安を無くしましょう!
目次
「ショートバウンドが苦手」な人がやりがち2選

守備が上手い人はよく
「ショートバウンドが1番簡単なんだから、捕ればいいじゃん」
と言いますが、苦手な人からすれば
「何が簡単なの?」
って感じですよね。
ショートバウンドが苦手な人は大体
- バウンド後が怖くてボールから顔を逸らしている
- グローブを無理に振ってボールに衝突している
傾向があります。
では具体的にどう改善すればいいのでしょう?
ショートバウンド捕球のコツ3点
ショートバウンドが苦手な人は
- バウンドした後が怖くてボールから顔を逸らしている
- グローブを無理に振ってボールに衝突している
と言いましたが、改善するポイントは3つあります。
目線もグローブも下から上
バウンドが怖い人にありがちなのが、ボールを上から覗き込む見方をしていること。
特にまだ野球を始めて慣れないうちはバウンドに合わせて目線も動いちゃう、なんて人も多いでしょう。
しかし人間は上から動いてくる物体には対応できても、下から動いてくる物体には対応できません。
よってバウンドしてくるボールが怖く感じるのです。
そこで、目線はとにかく下から、ボールを見上げるくらいで見ましょう。
具体的には、右投げの野手の場合はボールを4分割したうちの右下を見るよと良いですよ。

打球を下から見るように姿勢をとれるうえ、右側から捕球に入るクセがつくため、強い送球にもつなげやすくなります。
また、ある程度上手い人ならボールがバウンドしているときは
腿が地面と平行になるくらい腰を落として、ボールを見て
いますよ。

目線を低く、ボールを下から見る意識と同時に、グローブも下から上に動かしましょう。
ショートバウンドはボールが地面に接した瞬間を狙って捕球する捕り方です。
あらかじめ落ちる場所にグローブをセットしておけば、勝手にボールが入ってきますよ。
グローブを打球のラインに入れる
ショートバウンドを弾く人がやりがちなのが、ボールに対してグローブをぶつけにいくことです。
ボールのラインに入れてぶつけにいくならまだわかりますが、ラインに対して斜めにグローブを振る人が多いですね。
ボールのラインに対して斜めにグローブを入れると、バッティングのダウンスイングと同じで、
ボールを捕らえる箇所が1点のみになってしまいます。
これだと少しタイミングがズレただけで捕球できなくなってしまいますね。
という訳で、ショートバウンド捕球もバッティングと同じく、
ボールのラインにグローブを入れる
ようにしましょう。
ラインにグローブがあると、タイミングが早かったらグローブを前に、遅かったら引いて使うだけで格段に捕りやすくなりますよ。
グローブは置くだけ
グローブを振りがちな方にお伝えしたいのが、
「グローブは振らなくても、バウンドしそうな場所に置くだけでOK」
ということ。
「グローブを出すだけだとバウンドが半端になるから、少し前に出す」くらいならしてもいいですが、基本的にグローブはバウンドしそうな場所に置くだけです。
逆にグローブを置いとくだけの意識の方が
- 変に力が入らず、柔らかくグローブを使える
- のれんのように、ボールの衝撃を吸収して流せる(まさに、のれんに腕押し)
- 少しバウンドが合わなくても柔軟に出したり引いたりできる
ため、守備に余裕ができますよ。
膝を曲げながら、打球がバウンドする位置に合わせて体を前後に動かせるとより上手く捕球できます。
ショートバウンド捕球の練習3選
ショートバウンドが来ても柔らかく、確実に捕球できる練習方法を3つ紹介します。
特に野球を始めたばかりの人や、いつもショートバウンドを弾いてしまう人に効果的ですよ!
生卵のつもりで捕る
ボールに衝突する人や、グローブを振ってしまいがちな人におすすめなのが、生卵のつもりで捕る練習です。
グローブをボールにぶつけにいくのではなく、全身(特に膝)を使って、柔らかく、グローブを添えるように捕球するコツがつかめます。
元大阪桐蔭の主将で、ミノルマンチャンネルのミノルマン氏も、幼少期は生卵を使って兄とキャッチボール(トスで)しあい、守備が上手くなったと言っています。
皆さんは生卵ではなく、ボールを使って、生卵のつもりで捕りましょう。
膝付きショーバン
アメリカの子供たちや、メジャーリーガーがみんなやっている捕球の基礎練習です。
膝をつくことで、ハンドリング(グローブの操作)だけでボールを捕る必要がありますね。
ショートバウンド捕球の練習にはもってこいです。
やり方
- 膝で立つ
- 素手、グローブ、トレーニンググラブどれかを用意
- パートナーにショートバウンドボールを投げてもらう
ただし、野球を始めたばかりの人や、ショートバウンドが怖い人は、柔らかいボールで練習することをおすすめします。
恐怖心が芽生えたら元も子もないからですね。
柔らかいボールでショートバウンドを捕るコツがわかったら、自分がプレーしているボールでやるといいですよ。
- 普通のグローブだとポケットじゃなくても捕れてしまうから、ちゃんとした捕球練習にならない。
- もっとレベルアップするため、何かいい練習はないかな
と思うなら、板グラブがおすすめです。
メジャーリーガーは板グラブで練習していますしね。
板グラブでショートバウンドの練習をすると、ポケットで捕る癖がつくため、より確実に捕球ができ、握り替えの精度も上がりますよ。
実際に足を使って捕る
ショートバウンド捕球のグローブ操作に慣れてきたら、実際に足を使ってバウンドを合わせましょう。
ノックのように距離をとり、パートナーに何回かバウンドするボールを投げてもらうと良いですよ。
慣れてきたら実際にノックを打ってもらい、「ショートバウンドだけで捕球する」など縛りプレーをしても良いですね。