- 三遊間の打球をアウトにしたいけど、逆シングルの技術がない
- 全部正面に入って捕るのキツいんだけど
- 守備範囲が狭いって言われるけど、どうすれば良いのよ
内野手である程度のレベルまでいくと、↑こんな悩みが出てくるでしょう。
10年くらい前は「ゴロは正面に入って丁寧に」という時代でしたが、現在は”アウトにすることを第一”に考えた守備が求められる風潮があります。
”アウト第一主義”の守備において逆シングルは必須ですが、基礎がわからず我流でやっていると上達せず、守備範囲も広がりません。
「逆シングルで確実に、スムーズに捕りたい」あなたに、
逆シングルと回り込んで正面捕球の共通点、逆シングル捕球のコツ、効率的な練習方法
をお教えします。
小学校(軟式)〜高校(硬式)まで続け、現在も草野球をしている筆者がお届けします。
本記事を読むと
- 逆シングルでの姿勢、打球への入り方、グラブや足の動かし方がわかる
- 滑らかに逆シングルで捕れる
- 無駄のない練習方法がわかる
ようになりますよ。
逆シングルの技術を身につけて、今まで追いつけなかった右側の打球をアウトにしましょう!
目次
逆シングルは回り込んで正面と同じ
「回り込んで正面で捕るのはできるんだけど、逆シングルは全く動きが違うよね」
と思っているあなた、実は共通点がたくさんあるんです。
姿勢もボールの見え方も違いますが、逆シングルと”回り込んで正面”の共通点は
- 最初の構えから目線をブラさない
- 捕球する際に左足を浮かせ間をとる
- 左足付近で捕球
- ショートバウンドで捕る
など、たくさんあります。
逆シングルといっても特別な捕球技術が必要なわけではなく、基礎的な捕球を応用していく意識を持ちましょう。
以上の考え方をもとに、逆シングル捕球のコツとポイントを解説していきます。
逆シングル捕球のコツ&ポイント
逆シングルで捕るうえで必要な姿勢、間、グローブの使い方の3つを解説していきます。
姿勢
逆シングルが苦手な人に多いのが、頭が下がっている現象です。
打球を追って「ココだ!」という場所でグローブを出していることが原因ですが、それだと目線がブレて捕球どころではありません。
正対したゴロ捕球では”目線は低いまま一定に保つ”よう指導されますが、逆シングルでも同じです。
背筋を伸ばして目線を低くしましょう。
基本姿勢⤵︎
https://www.youtube.com/watch?v=R9lmKldMobc
実際に捕球するときはこんな感じ⤵︎

左足を浮かせて間をとる
逆シングルが苦手な人のもう1つの特徴が
バタバタ走って追いつくが、打球に衝突している
ことです。
打球に衝突するとバウンドが合わないばかりか、最悪脚に打球が当たります。
ネタみたいだけど結構痛いんだぞ。
筆者はセンスがある方ではないため、そんな”しょーもない”失敗をしてきました。
みなさんにはしっかりタイミングを合わせて捕球して欲しいので、左足を浮かせて間をとることをオススメします。
勘の良い方ならお気づきかもしれませんが、実はこの技術、正面で捕球する場面で左足のつま先を上げることと同じ役割を果たしています。
正面捕球において左足のつま先を上げるという動作は、捕ってからステップを踏みやすくする以外にも
捕球姿勢をキープし、打球が捕りやすいバウンドになる瞬間を待つ
ために必要でしたよね。
逆シングルの場合は左足を浮かせると同じ効果が得られますよ。
グローブの使い方
逆シングルにおけるグローブの使い方のポイントは次の3つです。
- 下から上、前後に動かす
- 打球のラインに入れる
- 体の正面(左足の斜め前)で捕る
グローブの使い方のコツも捕球の基礎と同じですね。
またグローブを動かすにあたって、腕全体で操作するとブレが大きくなりがちです。
ブレを極力無くすため、肘を支点にグローブを動かしましょう。
ステップアップ:グローブの角度
逆シングルが安定して捕れるようになった方は、グローブの角度も意識してみましょう。
どんな打球に対しても同じ角度でグローブを向けていると、
窮屈になって捕り損ねる
意外とバウンドが高くて土手に当たる
なんて事ありませんか?
現西武ライオンズの外崎選手は、打球の跳ね方によってグローブの角度を調整して使っていると述べていました。
基本がしっかりしてきたら、細部にまでこだわるのもいいかもしれませんね。
逆シングルをモノにする!練習方法
ここからは逆シングルを最短で確実に身につける、オススメの練習方法3つを紹介します。
基礎練
逆シングルの基本的な姿勢、ボールの見方、腕の使い方が身に付く練習です。
https://www.youtube.com/watch?v=R9lmKldMobc&t=281s
コロコロバウンドのゴロとショートバウンドのゴロを投げてもらい、↑この体勢で捕球します。
ポイントは
- 姿勢を保ち、目線をぶらさない
- グローブは地面につけたまま
- 肘を支点にグローブを動かす
ことです。
10球ずつで1セットにして繰り返し練習しましょう。
セルフショーバン
野球教室を運営しているタクト氏が動画で上げており、内容を見て
うわー懐かしい。一人でやってたわ〜。
と内野にコンバートされた当初を思い出しました。
はたから見ると「一人で何やってんだ」と思われますが、
逆シングルでも正面捕球と同じようにショートバウンドで捕る
という基本を体に染み込ませるのに最適なメニューです。
捕ったら前にステップ
逆シングル捕球で意外と多いのが、”捕ったけど怖がっているから体が後ろに流れる”現象です。
打球を下から見れていない人が陥りがちですね。
しかし、”捕ったら前にステップ”をすると捕球後のステップが身につく以外にも、
- 強制的に打球を下から見れる
- 体重が前にかかるから送球にもつなげやすい
などのメリットもあります。
打球が怖い人はぜひここから始めましょう!
筆者も学生時代からやっていたメニューですので、ぜひお試しください。
まとめ
逆シングル捕球のポイントは次のとおりです。
- 基本は回り込んで正面捕球と同じ
- 目線をブラさず、背筋を伸ばす
- 左足を浮かせて間をとる
- グローブは肘を支点に動かす
- 慣れてきたら打球に対するグローブの角度も調整してみる
- 基礎練やセルフショーバン、捕ったら前にステップで体に染み込ませる
逆シングルを自分のモノにして守備範囲を広げ、内野の中心選手になりましょう!